印度団参part10

■2015/03/29 印度団参part10
連日にわたり印度団参記を綴ってきた。
お釈迦様の息吹、異国の文化、人々に触れたくさんの学びがあった。
改めて「信仰とは」というものを学んだ気がする。
信仰とは千差万別のものであるが、共通していえることは、「証拠を抜きにして確信を持ち、その教えをよりどころとする。」である。
自分は、学にばかりこだわり、理解することばかりを考えていた。
学も大切なことであるが、それよりももっと大切な「本当の信心」をたくさん目の当たりにした。
一僧侶として「信心」の足りないことを知れた。
信心を得るためにはたくさんの方法がある。「学によるもの」「体験によるもの」等々。
だがインドの人々はそれとは異なるような気がした。
どう言い表せばよいのか難しいのだが、「もっと簡単で、深い部分のもの」としか言えない。わかりずらくて申し訳ないのだが・・・
「只縋る(ただすがる)」ということが常日頃からある。自分は常日頃でなかった。
それと合掌の美しさを学んだ。
インドだけではないが、ネパールもタイも、何につけ合掌である。それも美しい。
合掌とは仏様に向かう時の作法ではなく、全てのものを敬う姿勢、他者の仏性を敬う姿勢である。
今団参で見た合掌はそう言った形式ばかりのものでなく、心に温かいものを与えてくれるものであった。そう感じるのは形とかではなく心の問題からかと思う。合掌を改めて考えさせられた。
あとは、「あたりまえの定義」である。
当たり前はこの世にない。いや必要ない。
「諸法無我」である。
これはこれからの人生を変えるものであろうという衝撃であった。
名跡をめぐる、おいしいものを食べる等、旅にはいろいろな形があるが、今団参は仏跡をめぐり、釈尊の息吹を感じ、学びを求めるものであった。自分を問う旅であった。
綴ればきりがない。本当に学びの多い旅であった。「ありがとう」今思うのはこの言葉だけである。
今団参、事故なく全行程終了したこと、千葉県南部日青会各聖の計画・準備・実施とたゆまぬ努力、そして、参加檀信徒のご協力、千葉県南部管内寺院のご理解、9日間添乗いただいた大陸旅遊永田氏の献身的なサポートによるものとこの場にて甚深なる謝意を申し上げる。  合掌



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光玉山 多聞寺
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