春季彼岸会

■2019/03/22 春季彼岸会
春分の日 春季彼岸会が奉行されました。
苦しみ多き迷いの世界を「此岸(しがん)」というのに対し、生死を離れた平安な涅槃の世界を「彼岸」といます。「仏教」ではこの彼岸の境地に至ることが究極の目的です。だから、気候のいい春と秋の一週間をお彼岸週間とし、お墓参り、寺院参拝をおこない、今あるいのちに感謝し合掌し、すべての成仏を祈る行事となったのです。
ですが、「彼岸」の始まりは忌まわしいものでした。

「彼岸会」は西暦806年、今から1200年ほど前、弟である早良親王追善のために、桓武天皇(平安京遷都※現在の京都に都を移した)が7日間一日中お経を読むことを僧侶に命じたのが始まりです。

なぜ早良親王の追善のためにお経をあげたのか
皇太子であった早良親王は、東大寺をはじめとする仏教勢力と距離を置くために奈良の平城京から長岡京への遷都を推し進めた藤原種継を暗殺した疑いをかけられました。それは、早良親王が東大寺と深いかかわりを持っていたからです。
早良親王は無実を訴えるため、10余日断食をしますが、配流の地で憤死しました。
その後、疫病・飢饉・洪水等の天災、天皇近親者の病死が相次ぎ、早良親王の祟りであるといわれました。この祟りを鎮めようと行われたのが「彼岸会」です。
始まりは、「修行期間」という彼岸に対する意識が強い現在とは違って、「鎮魂」であったのです。




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光玉山 多聞寺
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